入管被収容者のための祈り


神様あなたを賛美します。あなたからいただいた数多くの恵のために感謝いたします。
入管に収容され、大きな強いストレスの中で、失望のどん底に落ち、
病気のために苦しみ、家族や友人からひきさかれている皆様をお守りください。
どうぞ主よ、このようなきびしい環境の中にいる皆さんに、
がんばる力と勇気と慰めをお与えください。アーメン (Fr.Michael.Coleman)

2014年7月18日金曜日

牛久入管収容所よりも刑務所の方がまし

昨日面会した兄弟はふたりとも,刑務所での服役を終えた後,そのまま入管の収容所に収容されました.ふたりとも日本で約20年間生活してきており,家族も日本にいます.

彼らはふたりとも,刑務所の方が入管収容所よりましだと口をそろえて言います.なぜかというと,刑務所では受刑者の更生と社会復帰を刑の目的とするので,刑務官たちは,態度は厳しいが,教育的な配慮をしており,また,受刑者を無事に出所させるために,病気のときは迅速に対応してくれるそうです.

それに対して,入管収容所は何らかの決定が下されるまでの間ただ単に収容しておくだけなので,警備官は,被収容者に対する言動は刑務官のように厳しくないものの,収容者たちのために何か配慮するという姿勢がほとんどありません.病気で具合が悪いと訴え出ても,すぐには対応してくれません.

今はもう暑い季節になり,収容棟の室温も約 30 度になりますが,窓はふさがれていて風を入れることはできません.夜寝苦しいからエアコンの運転を延長してくれと願い出ても,警備官は,規則によってそれはできないと答えるだけです.

同じ法務省の拘禁施設でありながら,刑務所の受刑者たちの方が,牛久入管収容所の被収容者たちよりも,ずっと人間的な処遇を受けている,入管収容所では被収容者を人間扱いしていない,と昨日面会した兄弟たちはふたりとも言っています.

特に,刑務所では刑期が定められていますから,いつになれば出所できるか,期限が受刑者にもはっきりわかっています.それに対して,入管収容所では,仮放免になるにせよ強制退去になるにせよ,いつ出られるのかまったく予測がつきません.

この「出口無し」の状況は精神的に非常に苦痛です.精神的な拷問と言っても過言ではないと思います.自殺にまで追いつめられてしまいます.実際,昨日聞いたところでは,最近二週間に自殺未遂が二件あったそうです.

牛久入管収容所の兄弟姉妹たちが,適切な医療を受けられますように.そして,長期収容の現状が改善されますように.

そして,昨日会った兄弟がふたりとも,日本に住んでいる家族のもとへ一日も早く帰ることができますように.

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