6月17日の火曜日に牛久入管収容所の面会室で会った兄弟は,15日日曜日に彼がわたしに電話してきたときには,普段と変わった様子ではありませんでした.
ところが,火曜日の朝会ったとき,彼は,昨日から隔離室に入れられている,と憤っていました.
隔離の理由は,彼がブロックの移動の措置を拒否したからです.彼はタバコを吸わないので,従来は非喫煙者ブロックにいたのですが,管理上の理由から喫煙者ブロックへの移動を突然強制されました.
多分,タバコを吸うのは各自の部屋でではなく,共用ホールででしょうから,非喫煙者が喫煙者ブロックに入れられれば,共用ホールで他の人々と共に過ごすことができなくなってしまいます.移動措置を拒否するのが当たり前です.
牛久入管収容所における人権侵害の新たな一例として報告します.
わたしは牛久入管収容所被収容者支援のために Michael 神父様のお手伝いをするようになってからまだ日が浅いので,施設のなかで行われていることについても,仮放免中のことについても知らないことが多いのですが,火曜日に新たに教えてもらったことがひとつありました.
それは,仮放免中の兄弟姉妹たちには居住都道府県外への移動の自由が無いということです.
例えば,わたしが仮放免中の家族の子供たちを浦安の遊園地へ連れて行ってあげようと思っても,もし彼らが仮放免中であることに警官が気づけば,彼らは逮捕され,再び収容所に入れられてしまうことになるそうです.
大変悲しいことです.
しかし今朝は,わたしたちとは別の日に牛久入管収容所を訪問している或る神父様が,ちょっと嬉しい知らせをメールで伝えてきてくれました.
外国語としてはフランス語しか話せない或る兄弟が,収容所内にはフランス語の本が無いので,フランス語の雑誌や本を持ってきて欲しいと要望したので,先日,わたしは彼が求めたものを彼に差入しました.
神父様は,昨日彼と会ったとき,彼が久しぶりにフランス語の活字を読めたことをとても喜んでいた,とわたしに伝えてくれました.
もし,このブログを読んだ方が,もう必要のないフランス語の本や雑誌をお手元にお持ちであれば,カトリック土浦教会へ寄付していただけると,大変助かります.
Luc
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