入管被収容者のための祈り


神様あなたを賛美します。あなたからいただいた数多くの恵のために感謝いたします。
入管に収容され、大きな強いストレスの中で、失望のどん底に落ち、
病気のために苦しみ、家族や友人からひきさかれている皆様をお守りください。
どうぞ主よ、このようなきびしい環境の中にいる皆さんに、
がんばる力と勇気と慰めをお与えください。アーメン (Fr.Michael.Coleman)

2014年5月21日水曜日

牛久入管収容所でのもうひとりの被収容者死亡事故について

昨日は,神父様,女性二人,わたしの四人で牛久収容所訪問をしてきました.

神父様はフィリピンの人ふたりと面会しました.

わたしが会った人は,日本で25年間まじめに働いてきたのに,4年前に離婚したために滞在資格を自動的に喪失してしまい,visa の更新手続きに行った際に逮捕されました.

彼の離婚の理由は,奥さん(日本人)の父親が,自分の娘が外国人と結婚していることを認めようとしなかったためです.奥さんは,自分の父親の意向を無視することができず,子供がふたりいるのに,自分の意に反して離婚せざるを得ませんでした.

離婚の理由も,25年間日本で働いてきたのに滞在資格が得られないことも,実に不条理です.

フランスでは,10年間フランスに住み続ければ,永住資格が認められます.25年間何の問題も無く日本にいた人を日本から追い出す!まったく非人道的です.

彼はもう二年近く牛久に収容されています.すっかり心身症的になってしまいました.

どうか彼が早く自由を取り戻せますように.

三月に亡くなったふたりの方のうち,前回言及しなかった方については,死因は誤嚥による窒息であると聞いています.

若い人なのに誤嚥したのは,彼が,精神病の治療に使われる薬を不適切に大量に服用させられていたからだと思われます.

その類の薬は,副作用としてパーキンソン症状を起こします.そのせいで構音障害や嚥下困難が起こります.彼の誤嚥はそのために起こったのだろうと推測されます.

そして,誤嚥後の処置も全く不適切でした.

この人の死亡についても,収容所側の保護義務違反は明白です.

主が御国で彼の涙をぬぐってくださいますように.

Luc


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